top of page

●戦略型脱出サバイバルゲームZoLa メイキング24

●動画と曲

 説明HPを一通り用意し終えると、説明動画の制作に入った。

 これもreabyssの時の経験を生かしての事で、やはちテキストの詳細な記述より、実際に動かしている映像の方が、圧倒的に分かりやすいのだ。

 が、これが非常に面倒な作業となった。それもその筈で、やれる事が多いのだからそうならざるをえない。

 この時期はもう僅かでゲームマーケット2022秋開催日というところで、正直全てを用意はできない。

 そこで、本当にプレイに則した動画内容にして、あくまで説明HPの補完用と位置図けて政策を開始した。

 動画の内容は直ぐに決まったが、何せ個別に動かせるカード枚数が多い。動画ソフトのレイヤーが偉い事になる。動画編集に適した環境でもないので、やたらと時間がかかった。

 また動画内のBGMも悩みの種となる。細かく作っていては1か月以上かかってしまう。

 作曲は会社勤め時代には、仕事で行ったことがなくまさに素人で、音を鳴らすのが楽しいという、幼児並みの感性でしかない。

 実際、reabyssの動画に使用しているBGMも、あんなに単純でありながら、1か月近くかかっている。使い慣れないFM音源にこだわったばかりの体たらくである。

 なので、今回は、ゲームのプレイイメージがDoS/V時代のアドベンチャーゲームという事もあって、それが鳴らせる道具一つのみで作る事にした。結果、1日で出来上がり、録音に手間取ったが、どうにか間に合わせる事が出来た。

 これでZoLaのメイキング記事は終了である。日記というわけではないが、次作でもやって、残しておこうと思う。



 
 
 

●戦略型脱出サバイバルゲームZoLa メイキング23

●説明ページ

 前作のreabyssは、やっている行動といえば、カードをめくって接続し進んで、ダメージを受けたり回復したり、をするゲームであった。

 単純化するとそれだけの行動であり、プレイしてみれば簡単なルールであった。にも拘らずテキスト量は多く、その為、説明HPの量もかなりページ数となった。

 それを動画にすると、「動画は分かりやすい」とお言葉をいただいたが、裏を返せば説明HPは分かりにくいともいえる。

 ZoLaはreabyssよりも戦略要素があり、その為取れる行動も多い。その全てに個別のテキストが必要な為、まともに記述するととんでもない量になる。

 とんでもない量になった。

 戦略ゲームの為、仔細にわたって説明すべきだし、全てのケースにおいて説明がなければ、おおよそ戦略を立てる事など、無理だからだ。よしんば立てたとして、勘違いがあっては興ざめしてしまう。

 勿論、全て確認できたうえでの勘違いは、大いに結構だと思う。それこそがn戦略的であり、完璧に立てた計画が一瞬の油断で瓦解するのも、また戦略的要素の醍醐味の一つだと思うからだ。

 説明HPには絵を用意して、具体的に説明するよう心掛けた。途中、サーバートラブルでHP自体閲覧不可能となり、慌ててPDF化したところ、116ページという分量になっていた。ある方が「それもう教科書じゃん」という感想を述べられており、それを聞いた時「いや、きちんとレイアウトすれば3分の1にはなると思うし」と考えたが、それでも39ページだと気づいて、考えるのをやめた。




 
 
 

●戦略型脱出サバイバルゲームZoLa メイキング22

●白打ち

 今回クリアカードは、重ねるという仕様上、印刷面の裏が透けないように、白打ち、というのを行う必要があった。これにより印刷代が上がってしまうが、費用よりもゲーム性をとる事にした。どうしてもこの仕様で遊びたかったのだ。

 白打ちとは、クリア素材に印刷された半透明部分に、裏から白で印刷して、透けるのを防ぎ視認性を高める方法である。

 そしてこれは、通常印刷と全く同じ位置に行うのだが、白色がはみ出る事を避ける為、通常印刷面より、印刷面を内側に小さく指定するひつようがあるのだ。

 だが、今回のクリアカードには、細い線が使われている。それよりさらに細い範囲の印刷を、それもずれる事無く行う必要があるのだ。

 この時、正直「やらかした」と感じていた。印刷はデータ上ずれる事はないが、現実の印刷という行為はアナログ的である。当然、わずかなずれが発生するし、それを完全に無くす事は不可能である。

 にも拘らず、出来上がった製品を確認した時「うわ、マジか」と思わず声に出してしまった。そこには文句のつけようもない、美しい印刷がなされたカードがあったからだ。

 かつて業務で遊技機の印刷を行う工場へ伺わせていただいた事がある。遊技機は認可事業である為、出来上がった製品と実際の製品とに齟齬がないか、販売許可をもらう為のチェック、試験が行われる。

 それは当然各部品の印刷面にも及び、わずかにずれているだけでも、書類と異なる、として試験で落とされてしまう。

 しかし今回の印刷は、そうした企業が大金をかけて行うようなクオリティが、個人の依頼でもなされたという所に、えらく感動したのである。

 これも偏に、萬印堂様のおかげと感謝の気持ちを強く持つと共に、なるべく人にも自分にも優しいデザインを心がけようと、思ったのであった。




 
 
 

・13歳~

Copyright 2021 shootingdesign All Rights Reserved.

© 2023 - Wix.com で作成されたホームページです。

bottom of page