手のひらサイズにこだわっている為、ゲームに使用するカードサイズは30mm×30mmという制限がある。しかし、これ以外には制限はない。またパッケージもその分小さいので、説明書を入れる入れないで変わるがカード枚数は100枚程度が限界である。しかしパッケージの下箱が開くようになっており、それを利用して内側にもデザインができるようになっている。
これらを考慮したうえでルールを決めなければいけない。その為、ある程度のルールが出来上がった段階で、必要なカード枚数と、カードに記載すべき情報のあたりを付けておく必要がある。でないと、いざ製品化という段階になって、二進も三進もいかなくなるなんて羽目になる。
ゲームのルールはそういったわけで、入れられるものだけを入れているわけだが、ゲームの面白さの一つに、デザインの良し悪しというものあると思う。
要するにどれだけ面白そうに見えるか、という見栄えの話。見栄えをよくする為のデザイン技法や手段など、色々あれど、これが一番パッケージに乗せにくい部分でもある。必要最低限の物を記載したら、それで情報量がいっぱいになってしまい、見栄え要素のデザインを入れる事ができない。機能美になっていればまだいいのだが。
前作のZoLaでは今までとは違い、それを強く意識して作る事にしていた。その為、カードは紙ではなく、クリアカードとなりその分費用がかさんでしまったわけだが。機能美と言い切るにはまだ甘い部分があると思うが、それなりにゲーム性とマッチしたものになったと思う。
しかしそれが為、遊びやすさが犠牲になったのも否めない。これは最後まで解決できなかった。
ゲーム性と遊びやすさを次回作ではきちんと考えて作っていくのだが、やはりまたもやデザイン性が問題となっている。簡単に言うとステータス画面しかないゲームになりそうなのだ。数字と記号だけ。あと名前。まあこれはこれで個人的には好きなのだが、それ出ていて素敵な見た目にできれば、と頭をひねる。