●雑記
長崎へ。
平和公園へ行った。涼しいが日差しが強く感じられる午後。坂の多い街らしくエレベーターで公園へ上がっていく。途中花の香りがあたりに漂っていた。
上がりきった先は生け垣や平和の泉という噴水があり、そのあちらこちらに平和を願って各国から送られた、彫像やらモダンな意匠の作品がある事を知った。
願いなのか、祈りなのか。
それらを抜けた先は急に拓けた石畳が広がり、そして見えてきた平和祈念像。近づいてよく見ると思った以上に青々としていた。そしてたまたまこの日は9日であり、毎月この日には当時に関りのある方々なのか、平和を願う人達なのか、集会のようなものをやっているらしかった。そしてこの日は海外からの参加者もいたらしい。
日差しが何故かとても痛く感じた。
この公園は、元は刑務所らしくその痕跡がそのまま残されている箇所もあり、それもまた原爆で破壊されたという。職員及び収容された人は全員原爆で亡くなったとの記録であり、根本だけが残された壁の一部をただ眺めていた。
周囲からは少し小高い場所にあるので、公園の端に行くと見晴らしがよく、季節がらまだ残っている桜も相まって、とても風光明媚、さわやかな気持ちになる。
願いなのか。
公園は二つに分かれており、もう片方の爆心地跡へ向かう。そこには円形に整地された中心に、黒御影石のモニュメントが建てられていた。すぐ隣に浦上天主堂の一部残骸があり、それは黒く焦げた煉瓦となっている。また当時の地層が残されたままの場所があり、地面なのか壁なのか道具なのか、一体化してしまった残骸がガラス越しに見る事ができた。近くには川が流れており、とても綺麗だった。缶のごみが三つあった。
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