●戦略型脱出サバイバルゲームZoLa メイキング21
●説明書
今回はルールの記載を、パッケージに記すのではなく、別途専用の説明書を用意する事にした。それはZoLaよりはるかに単純なreabyssですら、パッケージへの記載がぎりぎりであった事からも、そうせざるを得なかった。
しかし説明書といってもそれを入れるパッケージサイズは32mm×36mm×36mmである。一般的な用紙はまずはいらない。
そこで、どれくらいのサイズであれば封入可能かを、実際に紙を用意して調べる事にした。ゲームに使用するカードサイズが30mmなので、それを基準とし、どれくらいのサイズを、どのように、何回折れば入るのか、を繰り返し試した。
すると強引になり過ぎず、それなりの面積を持った用紙で行ける事が確認できた。
この時点では、まだルール策定中の為、折った厚みとカード枚数から試算して、入れられる説明書は1枚のみであった。だが「いやぁ1枚あれば余裕でしょ」と高をくくっていた。
ルールが確定し、いよいよ説明書を作り始める。やはり当初の予測通り、余裕であった。
が、それは勘違いであった。
説明書のみを読んでプレイしたところ、ポロポロと足りない要素があふれだし、1枚に収まらなくなった。
「終わった」
とこの時は思った。
しかし諦めきれず、どうにかならないかと唸っていると、「あれ? そういえばカード枚数減らしたな」と気づく。そう、減ったカードの厚み分、もう1枚説明書を織り込む事が、可能になっていたのだ。
「あ、もうこれ、本当に余裕」
と思ったのもわずかの間。やはり、繰り返しプレイすると必要な記述は増えていき、フォントサイズが小さくなる。さらに増えていき、文字行間が詰まってゆく。さらに増えていき、レイアウトが詰め詰めになる。
説明文に専用の名称が多いのは、こうなる事態を避けるべく、テキスト量を抑える為であった。
「~の~にある斜めの状態のカード」と記述するより「SHUにあるスプリットのクルー」とした方が全体的に、減らす事が出来るからだ。
にもかかわらず、かなりの試行錯誤を繰り返す事になった。一番大変だったかもしれない。
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